玻璃ノ薔薇 (角川ホラー文庫)

玻璃ノ薔薇 (角川ホラー文庫)

 読み終えた。
 奇怪な事件に巻き込まれた男の話である。これは私には嫌いな話ではなかった。
 最初に異常事態から始まる。どうしてそれが起こったのか。巻き込まれた主人公の運命は?
 状況は主人公の思惑を無視して進んでいく。そして事件が起きる。
 読みやすかった。が、結末には少し不満が残る。嫌いではないのだ、この種の展開は。でも急すぎる。
 ラストで示される存在は魅力的だから、もったいなく思えた。
 このような存在者を描くのは面白いと思う。

 追記。風呂から出て思いつく。
 この小説はラストでの急な展開が魅力ではないのか。読み誤ってしまったか。