冬至草 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

冬至草 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

 所収作品の六編それぞれが面白かった。
 読んでいて文章の印象が、冷静な感じに思えた。科学の分野を作品内容にしてるから、そう思っただけかもしれないが、ある所収作品のラストは辛辣なものだったりしてクールな終わり方だった。
 また話がどう転がるのかわからない作品ばかりで新鮮だった。
 個人的に六編の中で好みの作品は「目を閉じるまでの短い間」だ。これは文章から伝わる空気が好みだった。
 「SFが読みたい2007」で上位なのも、うなずける一冊だ。