厭魅の如き憑くもの (ミステリー・リーグ)

厭魅の如き憑くもの (ミステリー・リーグ)

 面白かった。読み終わった後、真相を考慮に入れてパラパラ読み直すとさらに面白かった。
 民俗学はほとんど知らないので、書かれてる内容に感心した。
 そして読みながら自分が小学生の時の家の近くが、ほとんど街灯の無いところだったことを思い出した。塾で遅くなると真っ暗の闇の中を突っ切るしかなかった。闇の中で後ろに誰かいるかもしれないとチラッと思ってしまうと早歩きが、いつしか走り出すこともあったものだ。
 何の予備知識もなしに表紙が好きな感じだったので読んでみて正解だった。私には好みの作品だ。