BSで犬神家を放映してたので最後の方だけちょっこと見た。
 画面が全体的に暗い。それが役者の表情に陰影をつけて演出的に効果があるように思える。
 そして個人的には、ある登場人物の口から偶然が重なったことを嘆くシーンがあったことに驚いた。
 偶然。
 『奇偶』を読んでから偶然をどう描くかが気になってしまう。
 『予告された殺人の記録』も偶然が密接に絡む作品だと思う。
 『モドキ』も偶然的要素はあった。
 
 偶然を描かない作品はないかもしれないな。