プラットフォーム

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 この作者の世界の切り取り方は凄い。生きることの辛さや不安を見事に描いている。
 また登場人物に極論を語らせたりしながら現代社会を批判している。
 そして以前に読んだ「素粒子」のテーマが繰り返されている。読み進める中ではその展開になるとは思わなかったので、結構ショックだった。
 訳者あとがきによれば本作は物議をかもした作品というのもなんとなくわかった。