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- 作者: ガブリエルガルシア=マルケス,Gabriel Garc´ia M´arques,鼓直,木村榮一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/04/01
- メディア: 単行本
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『族長の秋その他の短編』を読んだ。
「大きな翼のある、ひどく年取った男」
「奇跡の行商人、善人のブラカマン」
「幽霊船の最後の航海」
「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨な物語」
「この世でいちばん美しい水死人」
「族長の秋」
この六編の作品が収められている。
この中で一番の印象に残ったのは「族長の秋」になる。
「族長の秋」は文章の完成度、密度が凄い。入り組んだ文章は読んでるうちにまきこまれて、どこに中心があるかわからなくなり、誰の語りかを見失いつつも、こういう文章なのかと慣れてくると面白くなってくる。
そして読み終わると何か不気味な感じが残った。
解説読んでみると、あからさまな神話のモチーフがあったのに、私は気づくことができなかった。
「百年の孤独」を読んでみたくなった。