現在を切り取る

 風呂から出てマグカップに焼酎を注ぎ、水で薄める。この作業はほぼ毎日入浴後の就寝前に行っている。
 そうして酔いにまかせてボンヤリと思うのだ。
 こうやって生きてるけどいつかは死ぬ。目の前の積読の山は死んだとき親族に片付けてもらう前に己で整理しとくべきかもしれないなと。決意と共に一冊どれを売ろうかと手に取る。だがすぐにこの素晴らしい作品を手元に置いておきたいと思ってしまう。この繰り返し。
 たしか蔵書一代だったかな。そんな言葉が脳裏を掠める。
 何とかせねばと毎日飲んでは思う。