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個人的なことだが、ここ最近の調子が悪いようだ。
ある自分にとって生活に密着しているはずの記憶を思い出せなかった。
しかし数瞬後当たり前のものとしてわかっていた。
混乱しただけだろう。でもそれをどうやって思い出し確信できたのか。自分にとって謎だ。
思う。あのときの想起の流れを言葉にしたい。しかしダメだ。書いていてあの混乱した数瞬がどんどん生々しさを失っていくのがわかる。実感として消えていく。
こうやって書いていて気づいた。どうやって思い出したとはっきりできることなどは体験としてあるのだろうか。
あのあれ、やわらかいやつ。ソファーみたいなの。どこにあんの。
そう言って台所にある「スポンジ」を思い出せなかったこともあった。あのときも突然スポンジだと口から出た。何故やわらかいという連想にソファーが出てきたのかもわからない。
どうやって思い出したのか。もうダメだ。何があったのかも忘れてしまった。
十月二十日、上記の文を少し修正しました。