銀の犬

銀の犬

 読み終えた。
 楽人オシアンと相棒ブランの五つの物語が描かれていた。
 読み進めるうちに、物語世界にどんどん入り込んだ。
 とても面白かった。
 良い作品に出会えた。この物語の続きがもっと読みたいと思った。
 またこれは自分でも驚いたのだが、ある描写で涙ぐんでしまった。親しい人の消失が不意に生々しく感じられたのだ。
 作品世界に没頭して登場人物の心情に共感しても、こんなふうになるのは久しぶりの体験だった。